先師尊霊の供養

1月11日は、大願寺にとって大切な供養日であります。
大願寺のとって先師尊霊とは、総本山智積院第68世能化 宮坂宥勝猊下 であります。
私は平成5年に猊下の寺坊長野県岡谷市の名刹照光寺で猊下戒師のもとで得度をして、加行をしました。
何の知識も持ち合わせない私を温かく受け入れして下さり、ご指導して頂いたご恩は生涯忘れることはできません。また、本山での研修の折にも、何かと心くばりをしていただき励ましていただきました。
遷化の一報を聞いた時、すぐに飛行機で飛び立ち通夜に間に合わせて駆けつけ涙した時のことを脳裏から忘れ去ることはできません。
照光寺での修行中、猊下のお姿から多くのものを学ばせていただきました。
手前勝手ながら猊下のことを「立てば箒、座れば学問、歩く姿は仏さま」とその神々しさを敬ったものです。
お寺の寺号「大願寺」も猊下から授かりました。
ご縁とご恩を大切に宥勝尊霊の供養を守っていく所存です。
塗香器の前の猊下の御影に誓って勤行に勤しむ毎日です。

また、毎月21日に行う真言宗の開祖 弘法大師 の御影供、12日に行う真言宗中興の祖 興教大師 の報恩講は法燈を守る末寺として務めなければならない法要であります。