雑感

 伝達手段

大願寺の情報伝達手段として、早くから文書活動を行ってきた。プリントごっこ、ワープロ、コンピュータと使用する機器も時代と共に代わってきた。パーソナルコンピュータもいち早く取り入れホームページも作成した。すべて自分でてマスターしてきた。今はパソコン4台、複合機1台、プリンター2台を無線LANで結びタブレット2台、スマートフォン2つを連動させて利用している。外出先でも、必要な文書を開くことができる。2階でもWI-FIで繋げ仕事ができるようにしている。勉強会は液晶テレビをモニター代わり使い、視覚化して行っている。新聞も編集から印刷までお寺で行っている。小さなお寺だから、すべて自分でやらないと経費がかかるので、必要に迫られやらざるを得ない事情もある。おかげで何でもかじって学ぶことができた。

取り残される

新しい機器は仕事の効率を高め、スピードアップできる。70歳過ぎた今も、新しいもの好きで、情報を追っかけている。便利になるほど危険も伴うので、仕組みを熟知して自分自身で防御する力を身につけなければならない。私の廻りでは、機器をさわろうとしない人が多いが、文明の利器は大いに活用することをお薦めする。この先どうNET社会が進歩するかわからないが、文明に取り残されないように最小限の知識は必要だ。

モラルの衰退

電子文明は急速に発展を続けているが、人間のモラルはそれほど発展していない。悪意に満ちた人が利用すると人生を破壊しかねない、または国家を世界を破壊しかねない武器となる恐れもある。人の心の問題を社会のテーマとして早急に議論し、社会のモラルを高める必要がある。

宗教の必要性

国家の重要な政策は、経済、教育、国防、宗教と言える。日本は国防と宗教については遅れをとっている。特に宗教については、全く無策と言っても過言ではない。宗教家が活動すべき範疇を公共機関が虫喰あたかもそれが正義であるかの如きにして、宗教を極端に排除している。伝統宗教を大切にして仏心を教えないと、文明の利器は狂気の人の手で凶器となる。あらゆるものが、人の心の持ち方で良い方向に利用されたり、悪に利用されたりされるので、願わくば良い方に利用されるよう、良い心の醸成が必要である。その担い手は伝統宗教でありお坊さんの役割だ。国はお坊さんが社会で活動できるような宗教政策を講じてほしいと願うものである。かっては文明の発展に貢献してきたお坊さんたちは、隅に押しやられ、科学優先の餛飩の世界でもがいている。