墓の開眼

昨日、依頼人のお墓が区画整理事業で立ち退きになって、新墓に引っ越しすることになった。市が新しく造成した墓地に御影石つくりの立派なお墓だ。あいにく今年一番の寒風の吹く寒さのなかで、移転、開眼、納骨の法要をおこなった。沖縄の特徴は、お墓が大きいことだろう。お墓の中は人が立てる空間がある。昔はお墓のお祝いということで、お墓の中で三線を弾き、踊ったといわれている。しかし今はカセットで音楽を流すようになっている。一通り法要が終わって、お供えものをおろして、お墓でのなほらいが行われた。かちかちになって震えながら、お箸を握る手もおぼつかない。しまいには箸は使わず手でとって食べていた。身内にとって寒さの中での法要は生涯忘れることのない法要になったに違いない。

今日はお墓の地鎮祭で北部までいかなければならない。昨日同様今日も寒い。お坊さん泣かせの天気だ。みんなのため、みんなのため、がまん、がまんの修練が続く。