沖縄のお盆

 沖縄のお盆は旧暦の7月15日に行います。

今年は9月3日に当たります。人々は中元の品を持って親戚の家を回ります。この日のまちは車で渋滞します。

中元の品物で一番多いのは、お米です。この時期ダンボール屋さんとお米屋さんは大忙しとなります。

まちの市場では、仏壇へのお供え物で豚肉屋さん、かまぼこ屋さん、おもち屋さん、総菜屋さんが大繁盛します。

仏壇にはお供え物がところ狭しと並べられます。仏壇の上の段には、長いサトウキビが飾られますが、先祖が帰るときに、お土産をぶら下げて持って帰る天秤棒だそうです。また、打ち紙(硬貨の印を打刻した紙)をボールの中で焼いて煙に乗せてお小遣を差し上げます。たくさんごちそうを食べていただき、たくさんお小遣いをあげて、先祖を満足させてあげるのが、沖縄式です。

仏教の教えの名残りとして、施餓鬼があります。しかし、それは先祖へのごちそうが、餓鬼に食べられないようにするためのものと思われているようです。

薩摩の支配下にあった琉球では、お坊さんの活動が禁止されたため、仏の教えが歪められていったものと思われます。