ダーナパラミツ

菩薩の六つの行のはじめがダーナパラミツです。いわゆる「布施」のことです。出家修行者、仏教教団、貧しい者に財物等を与えたり、衣食などの物資与えたりすることを「財施」と言います。お坊さんが、仏の教えを施すことを「法施」と言います。怖れを取り除くことを「無畏施」と言います。

タイや、スリランカや、東南アジアの仏教国では、托鉢のお坊さんに進んで布施をしている光景をテレビでよく見ることがあると思います。

仏教になじみの薄い沖縄で布施の話をすると、お金を請求していると思われて嫌われてしまいます。

布施行は、自分の徳を積む大切な行為です。限りない欲を和らげてくれるとともに、人の喜ぶ良い行いをすることで心が清々しくなります。

お坊さんは、みなさんに人生の正しい生き方を教え、悩みの原因を取り除き、安心を与えてくれます。相互に施し合いながら生きていける社会が満足感100%の社会ではないでしょうか。

お金を沢山もつこと、財産が多いこと、社会的地位が高いこと、権力があること等をダメといいませんが、決して幸せを保証できる要素とはなりません。

貧乏でも人と人との心が通じ合って、信頼できて安心のもてる社会が望まれるのではないでしょうか。