平成30年元旦の思い

 明けましておめでとうございます。

多くの信徒が修正会お護摩に参加して頂きました。赤ん坊から、87歳まで和気あいあいと新年がスタートしました。

世の中は、ネット社会となって、簡単に情報の発信が出来るよになりました。意図的に間違った情報も発信されたりしていますので、氾濫した情報から正しく情報を読み取り、判断する能力が必要になってきます。

昨年は、長年信頼されて世の中をリードしてきた大企業さえ、データーの改ざんや、表示価格の操作や、チェック機関の不正が指摘されました。社会全体として、人や社会を欺いてでも金銭欲を優先させて善悪を自制できない企業経営社や人が増えている感じがします。

道徳や倫理を叫んでも、自分の心はなかなかコントロール出来るものではありません。自分をコントロールするには、人知を越えた存在に畏敬の念を持ち、信心を深め、普遍的な佛の教えを身につけ、欲望のコントロールと、欲望の有効な活用方法を見出す必要があります。

人間の心は刹那刹那に揺れ動きますので、訓練が必要です。私は最も有効な手段として、信仰を身に着け祈りのある生活をすることが一番だと思います。祈りは自分のことだけでなく、他人を思いやる祈りや、目に映らない世界への祈りも大切です。

今年の大願寺のテーマは「仏様との出会いと感動を共有する」です。お寺に来たときの初心を忘れないで下さい。仏様と出会った感動を人々に伝えましょう。又子供たちへも伝え、信仰の大切さを引き継でもらいましょう。

人生には、苦しみ、悲しみ、喜びがつきものです。互いに悩み苦しみを分かち合い、支え合って生きていきましょう。お寺の信徒はみんな家族と同じです。信仰を共にして力強く生きましょう。そして幸せを実感しましょう。一人の喜びに留めず多くの人たちとこの喜びを共有して生活しましょう。

今年もたくさんお寺へ足を運んで下さい。たくさんお話して下さい。たくさん話しを聴いて下さい。足が遠のくと道が逸れて行きがちになりますので気を付けましょう。