慰霊の日

 6月23日は、沖縄県民の慰霊の日となっています。

当お寺においても、信徒のご家庭の戦没者、殉難者の塔婆供養を合同で行いました。今年も暑い日となりましが、戦火の中恐怖のドン底で逃げ惑う人々や、豪の中で息をころし身を潜め怯える人々を想像すると耐え難くなります。沖縄にはまだまだ、あちらこちらに遺骨が眠っており、爆弾の処理もままなりません。いつ戦争の傷跡から開放されるのでしょうか。

 

午前中お寺で供養を終えて、急いで激戦地区であった宜野湾市の嘉数台地へ供養へ行きました。ここでは、国際ロータリー第2580地区沖縄分区の各ロータリークラブが提唱する沖縄県内の高校のインターアクトクラブの生徒が公園を清掃し、平和学習を毎年行なっています。

高台の上には、京都出身者の第62師団の慰霊塔がありますが、12時のサイレンに合わせ、黙祷をしてお経を唱えるなか焼香していただいています。今年も多くの高校生が参加しました。

平和学習では、生徒の意見発表や、ロータリアンの話がありました。参加したロータリーアンの中で、戦前生れは私ともう一方だけでした。あとは戦争を知らない世代の方々でした。戦争を知らない方々が、どう戦争の悲惨さを伝え、平和学習を進めていくか、考えなければなりません。また、情報の多い昨今、何が真実なのかを見抜く力をつける学習も必要だと痛感しています。