モノレールに夢を託す

浦添にモノレールを延長しようと、昨日てだこホールで市民総決起大会が開催された。市民の意見発表になって、前半は堅苦しい雰囲気であったが浦添市老人会会長の番になって、爆笑となった。話の内容、話の仕方、話題の迷走、終わりそうもない大熱弁、どれをとっても笑いの対象になる。年寄りの特権ですべてが許され、大爆笑の中、大喝采を浴びて終わった。

モノレールを浦添にと、モノレールを誘致する大会なのに、「私はモノレールに乗ったことがありません」といきなり切り出され、会場を唖然とさせたと思ったら、「それで、モノレールに乗ってみました。県庁前から首里まで15分でした。帰りは首里から県庁前まで乗りましたが、やっぱり15分でした」。またまた大爆笑。「当たり前でしょう」と言いたいところだが、逆にかわいい、お年寄りに好感が湧いて、次は何が飛び出すか、しまいに会場が老人会会長の話術にハマッテしまった。
明けて今日、午前中、県庁、那覇市役所、モノレール㈱、総合事務局へ、関係者一同陳情に行ったが、車の中で、昨日の大会の成功と、老人会長の話で盛り上がった。

モノレール㈱において、当の老人会長が発言したいと手を上げたので、一瞬みんなヒャットして顔を見合わせた。頭の中で昨日のことが蘇って「大丈夫か」と目配せしたが、ことを得ずに終わって一安心した。

老いて尚盛ん。言葉をまちがえても、脱線しても、暖かく見守るみんながいる。かわいいおじいさん、がんばれと声援を送る仲間がいる。このおじいさんも一生懸命訴えているのだから、私たちもがんばろうと勇気が湧く。浦添ルートが決定すれば、10年で開通する。それまで長生きしてください。お年寄りの夢、子どもたちの夢が叶えられるように、ルート選考委員会に夢をたくしたい。