フォーラムに参加

 去る11月25日(水)に浦添市てだこホール(小ホール)で「景観まちづくりフォーラムinうらそえ200」〜てだこ市民によるウラオソイ風景づくり〜が開催されました。立ち見がでるほどの参加者があって盛況でした。基調講演には政策研究大学院大学教授 工学博士 土木設計家の篠原 修先生による「風景づくりにおいて大切なこと」についてお話がありました。休憩を挟んで、「これからの浦添の景観まちづくり〜市民・行政・専門家の役割〜」についてのパネルディスカッションがおこなわれました。コーディネーターに琉球大学工学部教授の池田孝之先生、コメンテーターに篠原 修先生、パネリストに社団法人沖縄建設弘済会 技術環境研究所 技術環境部部長代理の友寄 孝先生、株式会社国建 地域計画部プロジェクト・マネージャーの木下 能里子先生、浦添市都市建設部長の銘苅 秀盛先生、そして私NPO法人まちづくりてだこ市民会議事務局長の比嘉 宥海のメンバーで活発な意見交換ができました。

印象的な言葉として篠原先生からは、まちづくりの共通認識として、ある地方でのおばちゃんから提案された5つのたまり言葉の紹介がありました。

1、緑だまり

2、陽だまり

3、風だまり

4、水だまり

5、人だまり

また、景観は古いよき物をベースしてつくらないといけないが、古いものがない場合は、新しくつくらないといけないので、そのときは優秀な人材による,優秀な作品を採用する必要がある。世界中からのコンペが望ましいとのご意見でした。公共性のあるものは、個人に選択件がないので、できるだけシンプルで角度によって形が変化してみえるような工夫が必要なので、デザインの段階から模型を駆使して検討する手法を薦められた。

パネルディシュカッションのまとめとして次の5つにまとめられた。

1、自然を守る(緑・水辺)

2、歴史を受け継ぐ

3、新しい景観をつくる

4、観光とまちづくり

5、人つくり

※てだこ(てぃーだ)・・・太陽のような偉大な王様の別称、英祖王をさす。浦添は英祖の出身地なのでてだこのまちと呼ばれている。

※ウラオソイ・・・つつうらうらのこと。つつうらうらを治めるの王様のまちなので、浦添というまちの名前になった。尚、浦添は琉球王朝の発祥の地であり、察度(さっと)王の時、中山王、琉球国の名を中国より拝命した。首里城は、尚把志が浦添城を滅ばし、中山王になりすまして、つくったものです。